自分を活性化させる
これ、
何の本かわかります?
「これハ桓武天皇九代乃後胤平乃知盛幽霊なり・・・」
後ろ3行に読み取れますでしょ。
「船弁慶」という歌舞伎(能楽)の演目の本なのです。
(オイオイ館長、ウンチクはいらんで。)
これを見せてくれたのが、
若狭能 倉(くら)座の83代座長の福谷さんです。
若狭能とは、倉座とは・・・
う~~ん語りたいなあ、
でも自分で調べてちょうだいな。
福谷さんは現在84歳で、
福谷さんが演じる神事能の「一人翁」は、
国の無形文化財にも指定されています。
・・・・・
昨日は倉座の福谷さんや木下さんの他にも、
能楽を習っている人たちのサークルの練習会がありました。
私は「能」ってどんなんやろ?
と思ってしばらく見せてもらったのです。
京都のプロのお師匠さん(有名な方)に
謡や舞を習うのですが、
無形文化財に指定されている倉座の座長の、
60年以上の経験がある83歳の福谷さんが、
「そこは違う」「なんで左足引かないの」「右手をそえる!」・・・・
叱られているのです。
その度に、
「はい。」「はい。」
と応じている光景を見て、
見ている私も息がつまりそうでした。
稽古が終わって福谷さんが語ってくれました。
「この演目は30年ほど前に演じたことがあるんだけど、
こうやって習うのは自分を活性化しなくてはならんからです。」
謡も舞もすべて頭に入っている福谷さんだからこそ、
あの稽古ができるのです。
そういえば一緒に習っている女性が言ってくれました。
「私たちは叱ってもらえないですよ。福谷さんや木下さんだから、
叱ってもらえるんですよ。」
・・・・・・・・・・・
80過ぎてもプロがプロに教えを乞う。
こらアアタ、私らもボケとったらアカンでっせ。
なんたって「生涯学習」ですとも。ええ。
では、また。
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