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2017年4月26日 (水)

自分を活性化させる

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これ、

何の本かわかります?

「これハ桓武天皇九代乃後胤平乃知盛幽霊なり・・・」

後ろ3行に読み取れますでしょ。

「船弁慶」という歌舞伎(能楽)の演目の本なのです。

(オイオイ館長、ウンチクはいらんで。)

これを見せてくれたのが、

若狭能 倉(くら)座の83代座長の福谷さんです。

若狭能とは、倉座とは・・・

う~~ん語りたいなあ、

でも自分で調べてちょうだいな。

福谷さんは現在84歳で、

福谷さんが演じる神事能の「一人翁」は、

国の無形文化財にも指定されています。

・・・・・

昨日は倉座の福谷さんや木下さんの他にも、

能楽を習っている人たちのサークルの練習会がありました。

私は「能」ってどんなんやろ?

と思ってしばらく見せてもらったのです。

京都のプロのお師匠さん(有名な方)に

謡や舞を習うのですが、

無形文化財に指定されている倉座の座長の、

60年以上の経験がある83歳の福谷さんが、

「そこは違う」「なんで左足引かないの」「右手をそえる!」・・・・

叱られているのです。

その度に、

「はい。」「はい。」

と応じている光景を見て、

見ている私も息がつまりそうでした。

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稽古が終わって福谷さんが語ってくれました。

「この演目は30年ほど前に演じたことがあるんだけど、

 こうやって習うのは自分を活性化しなくてはならんからです。」

謡も舞もすべて頭に入っている福谷さんだからこそ、

あの稽古ができるのです。

そういえば一緒に習っている女性が言ってくれました。

「私たちは叱ってもらえないですよ。福谷さんや木下さんだから、

 叱ってもらえるんですよ。」

・・・・・・・・・・・

80過ぎてもプロがプロに教えを乞う。

こらアアタ、私らもボケとったらアカンでっせ。

なんたって「生涯学習」ですとも。ええ。

では、また。

 

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